階段が昇りづらいと思ったことない?
いや別に、年取ったとか、気力と体力の限界とかそういうことではなくて、構造的に。
歩幅と階段の段のサイズが合わなくて、なんかこう気持ち悪いったらありゃしない。ちなみに暇はたいがい1段・2段・2段・1段とかいう感じ(正規表現にすると "[12]*" ってカンジですか)で不規則に1段飛ばして昇ってるけど、端から見るとそっちの方が気持ち悪いらしい。だって1段ずつ昇ってると、そのうち破綻をきたして足がもつれそうになるんだもんよ。だからといって常に2段ずつ昇れるほどじゃあないし。
下りはあまり1段飛ばしはしない、コケそうになるから。だからといってジャストサイズではないことに変わりはない。
ちなみに暇のジャストサイズは、エスカレーターの段ですな、田舎では昇るもんではありませんけど、右側空けるとかいうルールは無いし。
とりあえず、その階段に対して思っていたことを書き殴ってみようと思ったけど、実は暇は建築の知識が、たいして無いことに気付きました。たいして、って言うかほぼゼロに近いですが。一応、その昔、建築法規とか材料力学の授業を受けたことがあるだけで、今となっては覚えている訳もなく。まあ、そんな程度の人間ですので間違い勘違いはご容赦願う。
随時加筆訂正してあるかもしれません。こっそりと
WHY NOT??
ナンデダヨー
何で揃いも揃って世の中の階段がどれもこれも昇りづらいんだ?とくに駅!
階段の寸法がオカシイ!と言っても過言ではない。
そりゃあ利用者全員にあわせて造るわけにもいかないし、広い設置スペースがあるわけでもないし、コストだって考えなきゃいけないだろうし、分かるけどな。
そういえば、ジャスコの階段はいいぞ昇りやすい、さすがハートビル法適合!ビバはぁとビル。ってハートビル法は社会的弱者のための法であって、暇のための法ではない。ということは暇はもしや社会的弱者?
※ハートビル法の正式名称→「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」長い…
PREPARATION
ヨビチシキ

一応、文句を見る前に最低限これだけは知っておいてください。
けあげ:一段の高さです
踏面:足を乗せる面、と言えばいいのでしょうか
LAW OF STAIRS
建築基準法施行令 第23条 [読み飛ばし可]
(階段及びその踊場の幅並びに階段のけあげ及び踏面の寸法)
第23条 階段及びその踊場の幅並びに階段のけあげ及び踏面の寸法は、次の表によらなければならない。ただし、屋外階段の幅は、直通階段にあつては90センチメートル以上、その他のものにあつては60センチメートル以上、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く。)のけあげは23センチメートル以下、踏面は15センチメートル以上とすることができる。
| 階段の種別 | 階段及びその踊場の幅 | けあげの寸法 | 踏面の寸法 |
|---|---|---|---|
| (一) 小学校における児童用のもの | 140cm以上 | 16cm以下 | 26cm以上 |
| (二) 中学校、高等学校若しくは中等教育学校における生徒用のもの又は物品販売業を営む店舗で床面積の合計が1500平方メートルを超えるもの、劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂若しくは集会場における客用のもの | 140cm以上 | 18cm以下 | 26cm以上 |
| (三) 直上階の居室の床面積の合計が200平方メートルをこえる地上階又は居室の床面積の合計が100平方メートルをこえる地階若しくは地下工作物内におけるもの | 120cm以上 | 20cm以下 | 24cm以上 |
| (四) (一)から(三)までに掲げる階段以外のもの | 75cm以上 | 22cm以下 | 21cm以上 |
2 回り階段の部分における踏面の寸法は、踏面の狭い方の端から30センチメートルの位置において測るものとする。
3 階段及びその踊場に手すり及び階段の昇降を安全に行うための設備でその高さが50センチメートル以下のもの(以下この項において「手すり等」という。)が設けられた場合における第1項の階段及びその踊場の幅は、手すり等の幅が10センチメートルを限度として、ないものとみなして算定する。
(昭三四政三四四・昭四五政三三三・平五政一七〇・平一〇政三五一・平一二政二一一・一部改正)
以上が階段のサイズを決めてる法律「建築基準法施行令」です。これさえなければ・・・
参考までに、暇の職場における階段のサイズは(けあげ)18cm・(踏面)30cm
ぐらいでした。法律はきちんと守っていますが(あたりまえだってば)、1段ずつ昇りづらいのはたしかです。
HEART BUILDING?
高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律施行規則 第9条 [読み飛ばし可]
(階段)
第9条 多数の者が利用する階段は、次に掲げるものとしなければならない。
一 幅は、140センチメートル以上とすること。ただし、手すりが設けられた場合にあっては、手すりの幅が10センチメートルを限度として、ないものとみなして算定することができる。
二 けあげの寸法は、16センチメートル以下とすること。
三 踏面の寸法は、30センチメートル以上とすること。
四 踊場を除き、両側に手すりを設けること。
五 表面は、粗面とし、又は滑りにくい材料で仕上げること。
六 踏面の端部とその周囲の部分との色の明度の差が大きいこと等により段を容易に識別できるものとすること。
七 段鼻の突き出しがないこと等によりつまずきにくい構造とすること。
八 段がある部分の上端に近接する踊場の部分(不特定かつ多数の者が利用し、又は主として視覚障害者が利用するものに限る。)には、点状ブロック等を敷設すること。ただし、視覚障害者の利用上支障がないものとして国土交通大臣が定める場合は、この限りでない。
九 主たる階段は、回り階段でないこと。
これがハートビル法適合建築物に適用されている寸法ですな。ヨイ!
ただ、ハートビル法適合建築物なのに、階段はハートビル法非適合サイズのところが多々見られます。ならない規定なのに、なってない!きっとあれらは多数の者が利用する階段という定義にはなっていないのでしょう、エスカレーターがあるし。でもまあ、なんというか、法の抜け道ってところでしょうね。やだやだ。
PROBLEM_1
何が問題なのだろー#1
ってそりゃー、第一に法律が古い!ってことじゃねーのか?
何故かhimaの家には平成3年度版の建築基準法関係法令集があるのですが、施行令23条の寸法については現在と全く変更はありません。てーことは、最低でも昭和45年から変更がないってことですよ、30年前ですよ。もしかしたら昭和34年から変わってないかもしれませんですよ、40年前ですよ。
ちなみに、出典はどこだかわかりませんが
| 性別 | 1960年平均身長 | 2000年平均身長 | 平均身長増減 |
|---|---|---|---|
| 男 | 160cmぐらい | 170cmぐらい | +10cmぐらい |
| 女 | 150cmぐらい | 158cmぐらい | +8cmぐらい |
こんなデータがありました。誤解を覚悟で乱暴な言い方をすると、
この法律ができてから日本人の平均身長は10センチ伸びている!
ということが分かりますよね(ホントカ?
ちなみに人間の歩幅は、これまた乱暴な言い方をすれば身長から90~100cm引いたぐらい
歩幅 = 身長 - 90~100cmだそうです。暇の歩幅をテキトーに測ってみたら、75センチ程度という結果が出ましたが、暇の身長は175センチなので
175cm - (90~100)cm ≒ 75cm
ってことで、まあいいんではないでしょうか。そこで、2000年における平均身長をあてはめてみますと、
現代人の歩幅 = (158~170)cm - (90~100)cm ≒ 70cm
で、70センチってことでどうでしょうか。いえ、70センチだということにします。
それに対して階段の寸法は、歩幅60センチの人用に最適化してあるという噂です。
ここで、またももう一つの数式: 55cm ≦ ((踏面) + 2×(けあげ))≦ 65cm
という不等式が階段寸法の基準になっているとかいないとか。
解説?55~65cmなのは、歩幅60cmに対して±5cmの許容範囲を、ということか。(けあげ)に2を掛けているのは、足運びに要するエネルギーが、水平方向に動かすのと垂直方向に動かすのを比べた場合に、「水平×2≒垂直」ぐらいだからか。
ということなので、現在では 65cm≦((踏面)+2×(けあげ))≦75cmにしろ、と。
けあげの上限を3センチ増やせ!踏面の下限を4センチ増やせ
これが、とりあえず暇の結論(乱暴
ということで改正案
| 階段の種別 | 階段及びその踊場の幅 | けあげの寸法 | 踏面の寸法 |
|---|---|---|---|
| (一) 小学校 | 140cm以上 | 16cm以下 → 19cm以下 |
26cm以上 → 30cm以上 |
| (二) 公共スペース | 140cm以上 | 18cm以下 → 21cm以下 |
26cm以上 → 30cm以上 |
| (三) 広めの建築物 | 120cm以上 | 20cm以下 → 23cm以下 |
24cm以上 → 28cm以上 |
| (四) それ以外 | 75cm以上 | 22cm以下 → 25cm以下 |
21cm以上 → 25cm以上 |
このようにしてください>誰が?
PROBLEM_2
何が問題なのだろー#2
ってそりゃー、第二に日本が狭い!ってことじゃねーのか?
現行法では、けあげは上限が決められているので、大きくするとすれば当然踏面を延長するしかないわけです。しかし、単に踏面を延長すれば、けあげの寸法は大きくできないので階段の段数はそのまま、よって当然のように階段の設置面積が増えてしまうわけだよ。
設置面積が増えるってことは、土地もその分余計に必要だってば。土地をそのままにするのであれば階段以外の部分を狭くするしかないわけだし。米国みたいに無駄に土地があれば、いくらでっかい階段作ってもたいした問題ないんだろうな。日本土地高過ぎ。
PROBLEM_3
何が問題なのだろー#3
ってそりゃー、第三にゼニカネの問題!ってことじゃねーのか?
コストの問題、結局これに尽きるわけです。土地が狭いってことの続きになるけど、現行法上で歩きやすい階段を作るためには、設置面積を増やすしかないのかもしれないから、それに対応する土地の購入にかかるコスト。さらには階段自体の部材も余計に必要、当然自重も増加するわけだからその分の強度確保も必要になってくるはず。まあ、耐荷重は段数が増えなきゃ増えないかもしれないので、知らないフリをするとして。ハートビルを目指す設置者でもなければ、法律上何の問題もないんだし、この不況の最中そんなとこに無駄金かけないよな、フツー。
単純に踏面を28cmから35cmにしたとすれば、階段の部材調達コストが25%ぐらいアップするわけだし。
でもでも、でもですね、ハートビル法に適合した建築物を造る際に、税法上・建築基準法上の優遇措置を受けることができたり低利の融資が利用可能となったりするので、敷地に余裕のある方は是非!。敷地に余裕が無くても、容積率についての優遇があったりする可能性もあるので、諦めるな!
SPIRAL STAIRS
螺旋
hima的には現行法上であれば、らせん階段がベストよね。好きなサイズのところを歩けばいいわけだし。
ただし、らせん階段って大人数が同時に利用した時に多分危険だから、駅とかでは採用するわけにはいかないかもしれません。
あ、でも、らせん階段って歩きやすいけど歩きづらいかも。ナチュラルにカーブしてるのが。<どっちなんだよ
SOLUTIONS
解決策
この閉塞感ただよう現状を打開するには、どうすればいいのでしょうか。暇なりに考えてみました。
- ハートビル適応を目指させる おそらく、この先しばらく建築基準法施行令第23条の改正があるということは考えにくいので、せめてこれから建設される建築物だけでも、ハートビル法に適合した階段を作ってもらいたい。そのためには、馬鹿のひとつ覚えみたいに「バリアフリイ」の呪文を唱えればよいのではないでしょうか。
- 平均身長をさらに向上させる これも同じく法改正がなされない、という前提の元、平均身長をさらに増すことにより平均歩幅を120センチにすると、なんと!常に1段飛ばしで昇るのにちょうどいい歩幅になってしまいます。ちなみに平均歩幅120センチということは、平均身長はおおよそ210センチ程度でしょうか?不可能ではないと思います。ということで、牛乳を飲みましょう、ていうか義務づけましょう。雪印乳業は存続させましょう。
そんなところです。この他にステキな解決策を思いついた方は、ご連絡下さい。教えてください。
NOT USE EV. AND ES.
たまには階段を利用してください
そうすれば、この気持ちがちょっとは分かってもらえるかもしれません。
